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胆管癌と戦い、世界の旅を夢見る

2018.04.08 (日)

(生存率20%の胆管癌、戦いの記録)
2009.09.21のブログより
病棟の窓より外をみる。木々が大きく揺れている。
窓を開けた。風がない。
病棟の空気は何処か淀んでいる。
重い空気だ。

廊下を行く人、病室で伏せっている人
皆、背後霊に取りつかれたように
背中を丸めている。

自分だけは、しゃんとしなくては
背筋を伸ばす。意識しないと前かがみになる。

重い荷物を背負ってるように。

人生って何だ。
突然の死を宣告されたように。
重いショックだ。

そんなのあるの。何処で時計の針止まったのだ。
夢を砕かれ、頭の中が真っ白。

でも、でも、・・・・・・・・頑張らければ、

こんな人にあった。それは、チベットの空港待合室で逢った登山家の話し
でも現実の話なのです。信じがたいが・・・。
その本人にあったのです。

彼は雪崩にあい、流されてしまった。
どうにか助かり,凍傷にあった両手で
必死に這い上がり、ベースキャンプに戻った。
誰も彼の生存を知らず、
死んだものと全員がベースキャンプを撤収した。
彼は撤収したベースキャンプに戻った。
凍傷にあった体で、ベースキャンプへ行けばの希望で
飢えと凍傷に絶え、何もない抜け殻のベースキャンプ
姿を見た彼はうちのめされた、
心境はどうだったろう。

それでも、感覚のなくなった手足と空腹に耐え、
下界に向かった。

救助され、一命をとりとめた。

今では、10本指の第二関節まで失い
それでも、登山人生を辞めずに
ハーケンを操り
登山に挑戦しているとのこと

すごい人生だ。
俺も負けない。社会復帰を願って
頑張るのだ。

旅に出たから会えたんだ。

彼は、今でも著名な登山家で、海外の登山専門のツアー会社の社員です。

病室にて(俳句集)
カセットで 聞く思い出の 白鳥の湖

今遠く サンペテロスブルグ 夢の中

これしきの 病魔に負けて なるものか

かなえたい 真白き世界 地の果てに

病棟の 画廊もどきも 目に虚ろ
もしももし これでこの世が終わったら 
親不幸も 極まれり

こんなにも 不意に来るのが 病なり

どうしたら 良いかわからず 空元気

我沈む 妻も沈みて 時も沈まん

立て起きろ 病は気から 元気出せ

肺炎が 怖いぞ無理に 歯を磨け

点滴を 首の静脈 3種入れ

病の身 秋の夜長 辛かりき

子供らに 祝されし 40周年

会いたいな 顔が浮かびつ あの人に

念じては きっと元気に なれるんだ

病室の かざるひまわり目を止めん

妻祈る 孔雀明王 我の事

夢を追う 病退き 癌有りて

我のみと 哀れを請いて 話をすれば 近きにありて 驚きにけり

春を待つ 我古傷に 痛みけり

11.26のブログより

突然、時間が止まった。 胆管癌の病名告知
多少の予想は覚悟していたが
現実を目の前にして「なぜだ。なぜなんだ」
健診を受けていたのに
この逃げようのない現実的に
息子は言う
「こんなこと ごく当たり前のことなんだよ」
平然と言う。
「そんな・・・・・・・」

まだ行きたいところがある。
地球上でも、類まれなる存在
ウユニ塩湖がそれである。

長い、長い歴史の中で、気の遠くなるような何万年の時が造り上げた
アンデスの童話の世界だ。

でも、でも、いまは、籠の鳥
人生が止まってしまった。
強引に動かすしかない
楽しい夢の世界に
頑張ろう。明日に向かって。