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オアシスで暮らす人々の知恵(氷室と風の塔)

2017.10.18 (水)

 シルクロードの旅もイランまで来て、日干し煉瓦の文化圏から石の文化圏に入って、エジプト、ローマの遺跡に匹敵する「ペルセポリス」の遺跡を見て驚きました。

 ガイドのアリプールによると世界で初めてアイスクリームを作ったのはイラン人と説明を受けたのです。大きなキャラバンサラエのところにある円錐形の氷室がその遺跡といっていたので中を覗きました。
天井に明り取りのような天窓があるのです。不思議に思い聞いたところ、自然の気化熱を利用した冷却装置になっているのいるのだそうです。そういえば子供の頃、夕方「打ち水」して、涼を取った覚えがあります。

 エアコン、冷蔵庫も気化熱を利用しているのです。2000年も前の出来事です。キャラバンサラエの宿泊客は、アイスクリームに高価な金を支払ったのでしょう。冬の間、山岳地帯のため池に水を張り、氷を作り、切だしラクダで運んだことでしょう。
 そういえば韓国の慶州にも氷室がありました。日本の将軍様は、富士の裾野の氷穴から氷を切り出し、莚に「もみ殻」を入れ、早馬で江戸まで運んだのです。今は麹菌の貯蔵庫になっております。日本は高原地帯があるので避暑地には困らなかったのでしょう。

 黒海の近くの街並みで、屋根の上に煙突も違う風変わりな光景を見たのです。添乗員聞いたところ、「風の塔」という涼を取る設備だそうです。300*300mmくらいの四角の塔が屋根上にもうけられ、ターボファンの風車ある光景を思い浮かべてください。
 風の力でターボファンドが回り、黒海からの海風が室内に送り込まれ、室内の熱気が排出されるのです。屋根上の熱気はそら豆と柳を掛け合せた街路樹が南国の熱風を和らげ、歴史の中で学び適応してきたのです。
 日本も住いを建てる時は「夏を旨せよ」と格言があります。
 そのために茅葺屋根は、1mも庇があるのです。昭和の家には土庇があったのです。
 今年は、熱中症で搬送車が18万に近くいたそうですが、地球の温暖化は進むことでしょう。

 話はイランとトルコの国境です。富士山によく似た大アララト山と小アララト山あるのです。翌朝、赤富士を撮影しようと写真好きな3人が望遠レンズを持って、早朝撮影でも思って出かけたのは良いのですが雲がかかって残念でした。
 また、この付近には、ノアの箱舟伝説があり、ホテルの階段の壁に大きなノアの箱舟の到着地点の説明と箱舟に乗っていた動物たちの絵が描かれておりました。
 アフリカ、エチオピアあたりでモーゼが良い事をした動物に手を振って乗るように指示しているモーゼの映画を、高校生ころ見た記憶を思い出して睡魔に襲われベットのついたのです。こんな追憶も何十年ぶりでしょうか。旅の思い出の1コマです。