切妻屋根の雨漏り事例
切妻屋根の中に最近デザイン重視で「片流れ屋根」を
多く見かけるようになりました。
私の長男夫妻が建売住宅を購入する企画が持ち上がりました。
私たち屋根工事に従事しています「プロ」から見ますと
台風等の風雨に対し、「雨漏り」という観点から避けたい物件です。
ところが嫁にとっては、片流れ住宅はデザインが良いので購入の気持ちで傾いておりました。
私が、屋根工事に従事しておりますので困りました。
本来は、デザインを重視した建物であっても、「住宅の機能」が損なわれては意味がありません。
個人の住宅は一生に何回も建てかえることは「ムリ」です。
また、日本は世界中で降雨量の多いことで飛びぬけております。
霧のロンドンといわれるイギリスでさえ年間降雨量は800mmぐらいと言われております。
それが、日本はモンスーン地帯にあり、台風、梅雨、雷雨があります。なんと、1400mm(東京)の年間降雨量があります。
以前は日本の住宅は庇が長く、その上、窓の上には「霧除け屋根」が有りました。
それが「アルミサッシ」の普及でなくなり、庇(軒先の寸法)が短くなりました。
狭い土地に家を建てる・如何に低価格で販売するかで、
住宅の機能を損ねてまで切り詰めた結果です。
雨漏りの原状は、根本的なところで目をつむり、私たち
屋根工事に携わるものに負担が掛かっております。
なぜ、こんなに長く前書きをしたか、切妻屋根はシンプルで雨漏りに強い屋根形状ですが、片流れ住宅でも軒先、両サイドの妻といわれる部分の出が長いほうが降雨量の多い日本においては良いのです。
切妻屋根は、別の見地ですが地震対の揺れに少し弱いところがあります。
地震に強い住宅の形状は寄棟が一番です。
寄棟の雨漏りは下り棟で発生する事が多いです。
隅の部分の瓦、コロニアル・セメントがわら、金属屋根材等の全てにおいて「隅落とし」という工程を抜いてしまうと雨漏りいたします。
他の雨漏りは、入母屋編で記載してありますので参考にして下さい。
コロニアルの屋根の場合は「袖板金」(けらば)の部分の肩落としという「カット」の1工程を怠ると雨漏りが発生します。
私たちの工事内容の説明は専門用語が多くて、意味不明のところがあると思いますので図示いたしましたので参考にして下さい。
写真は破風側のフルベストの肩落としの未施工による雨漏り
寄棟の隅きりの無い施工によって雨漏りをした写真
切妻屋根の種類と切妻の部位説明の資料
電話を頂ければ説明させていただきます。
今回は終了させていただきます。
次回は雨漏りと誤認する結露等の話をアップしたいと思います。 宜しくお願いします。
新 瓦 博 士


